介護士は要介護者に対する身体介助が主な仕事ですが、一日中介助作業だけを行うわけではありません。
病院や介護施設など職場ごとに一日のスケジュールは異なりますが、その中でも要介護者への介助作業が最多というケースは多くないと言えます。
むしろ、要介護者の体調を管理する医療関係者への報告や他の介護士との連携の確認、書類の作成など事務関係の仕事が多数であり、その合間を縫って介助作業を行うのが実状です。
職場によってはほぼ一日中、要介護者への介助作業に従事することもありますがそのようなケースは稀です。
事務仕事に従事する以上、パソコンなどOA機器の操作や書類作成に慣れる必要があります。
介護士の仕事は多くの場合、前日の仕事の確認から始まります。
何らかの問題が起きた場合、速やかに対処する必要があるためです。
次いで同僚や医療関係者への連絡を行い、改めて要介護者への介助作業に従事することになります。
介助の際に心身の問題が確認できたら速やかに報告したうえで指示を待つのが正しいあり方です。
この点は施設勤務も訪問介護も変わりません。
ひと通りの介助作業を終えたら再び事務の仕事に従事します。
連絡事項を書類にまとめ、介助作業のスケジュールや勤務シフトの調整も併せて行うのが普通です。
施設の清掃や備品の補充などは空き時間を見つけて行いますが、介助作業が必要な場合はそちらを優先します。
次の勤務時間の人に申し送りを行い、一日の仕事は終了です。